生きる骨(コツ)コラム 2019.10.3
「座る」というカラダの記憶
本コーナーはからだクリエイトのアイテムやメカニズムをすべて開発した森村会長に、人生をより良くする「生きるための骨」をインタビュー形式でお伺いします。
ーー会長にご相談なんですが、私は子供の頃から猫背なんですが、何か改善する方法はありますか?
現代はパソコンとか事務作業とか「座る労働」が増えてるやろ。 不思議なんが、座るんは楽なはずやけど、肉体労働して体を使ってる人よりデスクワーカーの方が不健康そうに見える。これ何でやろと思わへん?
ーー確かに。それはまさに私のことですね?
「座って仕事する」と「休む為にただ座る」とでは全然別もんやから、長時間にわたる仕事中の座る姿勢は気をつけなあかん。
背中が丸まった悪い姿勢では血流が止まる、酸素が吸えない、骨格状態が曲がったまま固定されると肩がこる、肩がこったら首もこる、さらには顔面にまで影響してまう。全てが連鎖していくねん。
ーーまさに私の状況です!
姿勢を何とかしたい場合はホリスティックという「心を含めた全体性」で体を見るのが正しいと思う。
体を動かすのは全て脳からの指令やから、脳に対して逆にどうゆう情報を送るかが大事やねん。
人間には恒常性(こうじょうせい)があってホメオスタシスともいうねんけど。ようは脳は変化が嫌い。昨日と同じことをしたい。でも新しいことにも興味があるこれが人間の脳やねん。
ーーなるほどですね、確かに私の脳も昨日と同じことが好きなのに新しいことにも興味があります。
姿勢が悪い人は「悪い姿勢が居心地がいい」ていう恒常性がでてるからなかなか治らへん。
「姿勢が悪い方のが居心地悪い」と無意識に感じれるようになれれば姿勢は改善する。そうなるまでの期間は意識して頑張りましょうっていう話や。
でもこの期間はなかなか大変やねん。さっきも言ったように脳は変化が嫌い、昨日と同じことやりたい。今までとちゃうこと始めて辛かったら「やめる理由」を探しよる。
でも脳は新しいことも興味あるからどっちを見せるかで変わってきよるな。
姿勢の良い人と悪い人はただ恒常性が違うだけで別に遺伝とかじゃない。
この恒常性に影響を与えるのが「カラダの記憶」。
姿勢が良い子は何も努力してない。自然とシュッとした姿勢が気持ちいいと感じてる。ほんで姿勢が崩れると居心地が悪いと感じる。 親や他人から褒められたり怒られたりした座り方、歩き方、食べ方の記憶が姿勢を作るねん。
ーーそうなんですね! 親の褒め方や怒られ方も姿勢に反映するんですね。 姿勢は子供の頃の影響がとても大事ですね。
そやねん!だから、歩き出したぐらいの赤ちゃんは筋肉がないから背すじがきっちり立つ。
これは腹筋とか背筋が発達してないから筋肉の引っ張り合いがないねん。
体軸が極めて安定している状態。だから頭が大きくて筋肉がなくても重力に調和しながら立ったり歩いたりできる。
そこから靴をはき出し、大人しく座り出したりするとだんだん体の記憶が変化していくねん。
だから子供の頃、どうゆう情報を脳に送ってカラダの記憶をつくるのが重要やな。
ーー私はもう37歳なんですが姿勢は諦めた方がいいのでしょうか?
大人になってからのカラダの記憶は意識的に直さなあかん。 でも難しいのは、人間は1日6万回ぐらい色んなこと考えてけどそのほとんどが無意識やねん。
せやから「意識は持続できない 」っていう特質を把握した方がいい。その上でどうせなあかんか。
体の中で極めて意識的動かせるのが手の指や。
「姿勢を綺麗にしろ」と言われて、意識して背筋伸ばしても、すぐに無意識に負けて姿勢が崩れる。
せやから姿勢を伸ばすために必要な背中の筋肉を使えるように指を意識する 。
それが「親指を立てろ」
これで姿勢は楽に伸びるんですわ。

ーーおおおお 確かに背筋が伸びますね! なるほど! 「座る」時の姿勢とカラダの記憶の関係についてお話しいただきました。 ありがとうございました。
ーー会長にご相談なんですが、私は子供の頃から猫背なんですが、何か改善する方法はありますか?
現代はパソコンとか事務作業とか「座る労働」が増えてるやろ。 不思議なんが、座るんは楽なはずやけど、肉体労働して体を使ってる人よりデスクワーカーの方が不健康そうに見える。これ何でやろと思わへん?
ーー確かに。それはまさに私のことですね?
「座って仕事する」と「休む為にただ座る」とでは全然別もんやから、長時間にわたる仕事中の座る姿勢は気をつけなあかん。
背中が丸まった悪い姿勢では血流が止まる、酸素が吸えない、骨格状態が曲がったまま固定されると肩がこる、肩がこったら首もこる、さらには顔面にまで影響してまう。全てが連鎖していくねん。
ーーまさに私の状況です!
姿勢を何とかしたい場合はホリスティックという「心を含めた全体性」で体を見るのが正しいと思う。
体を動かすのは全て脳からの指令やから、脳に対して逆にどうゆう情報を送るかが大事やねん。
人間には恒常性(こうじょうせい)があってホメオスタシスともいうねんけど。ようは脳は変化が嫌い。昨日と同じことをしたい。でも新しいことにも興味があるこれが人間の脳やねん。

ーーなるほどですね、確かに私の脳も昨日と同じことが好きなのに新しいことにも興味があります。
姿勢が悪い人は「悪い姿勢が居心地がいい」ていう恒常性がでてるからなかなか治らへん。
「姿勢が悪い方のが居心地悪い」と無意識に感じれるようになれれば姿勢は改善する。そうなるまでの期間は意識して頑張りましょうっていう話や。
でもこの期間はなかなか大変やねん。さっきも言ったように脳は変化が嫌い、昨日と同じことやりたい。今までとちゃうこと始めて辛かったら「やめる理由」を探しよる。
でも脳は新しいことも興味あるからどっちを見せるかで変わってきよるな。
姿勢の良い人と悪い人はただ恒常性が違うだけで別に遺伝とかじゃない。
この恒常性に影響を与えるのが「カラダの記憶」。
姿勢が良い子は何も努力してない。自然とシュッとした姿勢が気持ちいいと感じてる。ほんで姿勢が崩れると居心地が悪いと感じる。 親や他人から褒められたり怒られたりした座り方、歩き方、食べ方の記憶が姿勢を作るねん。
ーーそうなんですね! 親の褒め方や怒られ方も姿勢に反映するんですね。 姿勢は子供の頃の影響がとても大事ですね。
そやねん!だから、歩き出したぐらいの赤ちゃんは筋肉がないから背すじがきっちり立つ。
これは腹筋とか背筋が発達してないから筋肉の引っ張り合いがないねん。
体軸が極めて安定している状態。だから頭が大きくて筋肉がなくても重力に調和しながら立ったり歩いたりできる。
そこから靴をはき出し、大人しく座り出したりするとだんだん体の記憶が変化していくねん。
だから子供の頃、どうゆう情報を脳に送ってカラダの記憶をつくるのが重要やな。

ーー私はもう37歳なんですが姿勢は諦めた方がいいのでしょうか?
大人になってからのカラダの記憶は意識的に直さなあかん。 でも難しいのは、人間は1日6万回ぐらい色んなこと考えてけどそのほとんどが無意識やねん。
せやから「意識は持続できない 」っていう特質を把握した方がいい。その上でどうせなあかんか。
体の中で極めて意識的動かせるのが手の指や。
「姿勢を綺麗にしろ」と言われて、意識して背筋伸ばしても、すぐに無意識に負けて姿勢が崩れる。
せやから姿勢を伸ばすために必要な背中の筋肉を使えるように指を意識する 。
それが「親指を立てろ」
これで姿勢は楽に伸びるんですわ。

ーーおおおお 確かに背筋が伸びますね! なるほど! 「座る」時の姿勢とカラダの記憶の関係についてお話しいただきました。 ありがとうございました。